慢性的な症状を諦めていませんか?  本格的な鍼灸で生来の自然治癒力を活用して症状を和らげます

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川越の本格的な鍼灸院「小江戸の鍼」

古典鍼灸~方針~

 

「鍼灸」の世界は深遠です。

 

ですから、鍼灸院は

「どこでも一緒」

というわけではありません。

 

 

 今の症状を本気で何とかしたいと心に決していても、自分が求めている施術所をご近所に見つけ出せるとは限りません。まずは、「知る」ところから始めると良い出会いに結びつくことになるかもしれません。

12年間の鍼灸教員生活と永年の臨床経験からみた鍼灸業界の個人的見解です。少し内容が専門的になりますがご容赦下さい。

現在、鍼灸と言っても「現代鍼灸」、「中医鍼灸」、「古典鍼灸」の3つの大きな流れが存在しています。

その中で、現在、現代鍼灸と中医鍼灸がその主流であり、逆に非常にマイナーで絶滅危惧種なのが、

 

伝統的な古典鍼灸です

はじめに「古典鍼灸」についてです。

ここで言う「古典鍼灸」とは、中国の前漢から後漢時代にまとめられたといわれている鍼灸の原典『黄帝内経』と『難経』に述べられている「原典の精神」を大切にする鍼灸ということです。その原典には、「令可傳於後世 必明爲之法(後世に伝うべく 必ず明らかにこれを法となさしめん)」とあるように「鍼灸を後世に伝えるために基準を作らせて明確にする」また、しかも「易用難忘(用い易く忘れ難く)」とあるように「理論は利用し易く、また記憶に残るようにする」とある、一方、実際の現場では「易陳而難入(陳べ易くして入り難し)」ともあります。

簡単に言えば、「言うのは簡単だけど実際にやるとなると難しいんだな」。つまり、理論と実践とを「知行合一」するのは難しいということです。なぜならば、施術者には、個々にばらつきのある感覚や捉え方の違い、つまり「エゴと感覚」という「障壁」があるからです。そこで、後進が陥り易いところ、つまずき易いところを再三注意を促しています。つまり、原典の精神とは、鍼灸施術を行う上での原理原則を守ることであり、このことが伝統を守ることにもつながるのです。

また、なぜ、古典鍼灸が絶滅危惧種なのかと言えば、勉強する機会がまれなことや原書は漢文で記述されており、その内容は深遠でマニュアル化できないことや、感覚をフル活用する技術がほとんどで、体得が困難なことや、体得するにしても、効率的に短期間に修得できることではなく、かなりの年月を要するために、脱落することが多く、施術者側からは敬遠されているからです。

顏や目の様子から意識や気血の状態を、舌やお腹から内臓の状態を、脈診で身体の気血の質と量の状態を捉える技術、また、認識したうえでコントロールする技術、このように古典鍼灸の習得には年月を要します。しかしながら、その技術を体得したならば、その対応の幅は絶大で運動器疾患から内臓疾患、不定愁訴など万病に対応できます。

 

その様子は、古典原書に下記のような表現があります。

 

「效之信 若風之吹雲 明乎 若見蒼天」 

(効の信 雲を吹く風の如し 明かなるかな 蒼天を見るが如し)

効果のおとずれは雲を吹く風のようで蒼天(青い空=快晴)を見るように明らかだ

 

「疾雖久猶可畢也 言不可治者 未得其術也」

(病久しいといえども なお治すべきなり 治するべからずと言う者は いまだその術を得ざるなり)

病が久しいといっても治すことは出来ます 治せないという施術者はまだ技術を習得していない

次に「現代鍼灸」についてです。

使用する道具は鍼と灸でも西洋医学的な考え方がベースの鍼灸です。施術の環境や条件を一定にして、データをとるには最適な鍼灸であり鍼灸の科学化には欠かせない鍼灸です。

多数の方が鍼灸の経験は接骨院ではないでしょうか?現在、この現代鍼灸が主流ですので電気鍼を経験された方は多いと思います。スポーツをされている方が身体を故障すると受診するのがたいていは接骨院で受ける現代鍼灸です。もともと接骨院は怪我を扱った保険治療をしている関係で部位の施術をしています。ですので、膝とか肩や腰に部位別に治療していきます。その流れで鍼灸も部位治療です。腰に痛みがあれば腰に施術します。電気を通して物理的に筋肉に刺激を与えたり、運動鍼といって鍼を生体に刺入したまま筋肉を動かす施術をしています。

接骨治療だけでは対応できないことを鍼灸治療で補完しますので、現場ではこの鍼灸がとても役に立ちます。西洋医学的な対症療法の場合がほとんどです。 かつて、自分自身も勉強の爲に電気針をしたことがあります。症状にあっていればとても効果的です。

 最後に「中医鍼灸」についてです。

中医鍼灸の理論は、中国の文化革命のときに、それまでの鍼灸を再構築して、とても論理的で覚えやすく体系化されて、施術方法もマニュアル化されており、現在の教育機関では、この中医学理論が教科書として採用されています。

私も鍼灸の理論はこの中医学から入門しました。そして、かつては、中医鍼灸を取り入れていました。

しかしながら、もともとは湯液(漢方薬)の考え方が発展して理論化された経緯があります。湯液は漢方薬を飲むことによる効果であり、鍼灸は經絡経穴を使って気血を調整するものであり、どうしても、使用する道具が違うため、少なからず形骸化している面があり効果が思わしくないことがあり、それをカバーするために鍼が太く長くなり鍼灸の刺激が強くなる傾向があります。理論と方法での狭間で個人的には限界を感じ中医鍼灸から古典鍼灸に入りました。

まとめると、

大勢を占める現代鍼灸や中医鍼灸も、元々は「古典鍼灸」から派生した鍼灸だということです。本来の鍼灸は、全身の気血の状態を把握して、それを調整するために鍼灸の施術または湯液で対処するのですが、それには脈診といって身体の動脈、特に手首の動脈で気血の状態を診ることが欠かせません。ちなみに、「脈診10年」と言われており体得するのが難しい技術です。しかし、鍼灸学校の修学は3~4年間です。

脈診の習得が困難なことや、また、それを教える人材や時間が少ないため、教科書の知識しか教えていません。実際に鍼灸を体験する機会は、接骨院や整骨院のことが多いとは思いますが、そこで脈を診る鍼灸師に出会うことはまずないと思います。なぜならば、神経や筋肉をターゲットにしている現代鍼灸においては、目的とする神経や筋肉に刺針していきますので、気血の状態を脈で診る必要性がないからです。

マニュアルに従った施術には限界があります。また、電気をかけて鍼を放置して手が空くので、施術の効率はよいのですが、それ以外に電気を使うメリットや必要性が感じられません。運動器疾患以外の内臓系の病気の対応には手作りが欠かせません。電気をかけて放置していますので、手作りと手技の技術が向上するチャンスが少なくなります。対症療法的鍼灸は古典鍼灸でカバーできます、理論も大変ですが原典に返り勉強できます。

なによりも、前述したように、効果の著しい古典鍼灸技術ならば、その境地に至れるよう「一生涯を通じて極めていきたい」と思いました。

学問や研究ではなく臨床で患者さんのあらゆる症状に対して臨機応変に対処することのできる技術の体得には、好むと好まざるとにかかわらず古典鍼灸を勉強せざるを得ないとの結論に個人的には至りました。だから、古典鍼灸なのです。


 

◎方針

「日本伝統古典鍼灸」を基にした「一流」の施術を提供

 

一流=天地人三才思想

 

(この「一流」は、辞書にある一般的な意味での一流ではありません。)

 

東洋哲学でいうところの 一流=一連の流れ のことです。

地球に生命が誕生から自分自身の命に至るまで、途切れることなく、

命は連綿と継承されてきています。

また、身体の症状は、突如、出現するように感じますが、

症状の出現に至るまでには、一連の流れ=経過 があります。

例を挙げますと、「肩こり」

目や頭の使い過ぎでは、神経の疲れから筋肉がこります。

庭の手入れのあと肩のコりは、筋肉の疲れから筋肉がこります。

「肩が凝る」という症状(=結果)に対して、

肩のコリのある部位を目標にしてマッサージや鍼灸したとします。 

すると、コリが楽になることと思います

ただし、効果や改善がその場限りのこともあります。

(鍼灸の原書には、鍼灸の腕がなくても10中6人治せるとあります)

 

なぜならば、肩が凝るにも様々な原因があるからです。

症状が同じでも 厳密には、

目や頭の使い過ぎ場合には、神経の使い過ぎから肩が凝ります。

腕を使いすぎた時では、筋肉の使い過ぎから肩が凝ります。

 

その結果、

原因によって症状が出るまでの身体の状態の違いを

考慮した施術方法の違いが出てきます。

 

前者に対しては、

目や頭の神経の疲労を治めてから、肩の筋肉の疲れを治めます。

後者に対しては、

腕の筋疲労を治めてから、肩の筋肉の疲れを治めます。

 

ここが

東洋医学的アプローチ西洋医学的アプローチ

違いです。

 

西洋医学的アプローチでは、

基本的に結果(=症状)のみをターゲットに施術します。

 

これに対して、

東洋医学的なアプローチでは、原因を認識してそこからの経過を経て肩こりに至るまでの一連のプロセスを含めて肩こりという結果をみていきます。

 

これが鍼灸の治療原則になっています。

これを原書では「必ず本を求む」と記述されています。

 

なぜなら、

症状の原因の根本を取り除けば、 その結果、局所のみの施術と比べると

 

症状を和らげる効果高く

効果の持続性よくなる

 

という傾向があるからです。

 

これらのことから「小江戸の鍼」では

•患者さんの症状の原因を的確にとらえていきます。

•的確に把握して原因により近づく中で、症状以外の問題点を処理します。

•この問題点には、日常生活上の心身のクセ古傷等の個性があります。

•個性を踏まえて、また、症状を含めて個別に調整していきます。

•効果的な個別施術によって、治療期間や通院の頻度を抑制します。

•治療期間や通院頻度を抑制することで時間的金銭的負担を軽減します。

•上記のプロセスを通じ、患者さんの「Q.O.Lの向上」実現に寄与します。

 

古典鍼灸を基にした技術の継承を追及する

「一流」の施術を提供いたします。  


小 江 戸 川 越 の は り き ゆ う 

針灸治療で肩こり・腰痛から冷え・むくみまで

鍼灸院「小江戸の鍼」

最寄駅 JR的場駅より徒歩3分/霞ヶ関駅より徒歩15分東武東上線 

住 所 〒350-1101 埼玉県川越市的場1885-3

受付時間 9:00〜18:00

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